【ハンターハンター412話 深堀り】スラッカとサラヘルの行動から見える情報共有の有無 兵隊長サラヘルが無関係の赤ん坊を狙い続ける理由とは


412話では、クラピカが「ワブル王子は継承戦に参加していない」という衝撃の事実を明かした。
さらにオイト王妃はクラピカのダウジングチェーンによってその内容が真実であることを証明している。
しかし、この事実が判明した後の私設兵たちの行動を見ると、一つの疑問が浮かび上がる。
なぜスラッカだけが念講習への参加を取りやめ、一方でサラヘルは引き続きワブル王子の身代わりとなっている赤子を狙っているのか。
この二人の行動は、一見すると矛盾しているようにも映る。
まず、サイレントマジョリティーの本体として有力視されているスラッカは、
目的を失った可能性が高い。
スラッカはクラピカが真実を明かす前から念講習への参加を表明していた。
当初の目的は、念能力を学ぶことだけではなかった可能性がある。
念講習は寝室で行う念の強制覚醒と水見式の時に赤子に最も近づける機会がある。
もしスラッカが暗殺の機会を狙っていたのであれば、参加する理由は十分にあった。
しかしクラピカの説明によって、その赤子が本物のワブル王子ではないことが判明する。
さらにオイト王妃の証言はダウジングチェーンによって真実と確認された。
つまり、暗殺対象そのものが存在しないことになる。
そう考えれば、スラッカが念講習を離脱した判断には合理性がある。
ではサラヘルはなぜ赤子を狙い続けるのか。
不可解なのがサラヘルだ。
サラヘルはカミーラ王子の私設兵隊長であり、赤子の呪殺が最重要任務となっている。
もしクラピカの説明を信じれば、その赤子を狙う意味は薄れる。
ここで考えられるのはサラヘルはクラピカの説明やダウジングチェーンの効果や結果を知らず、
裏付けがとれないため、クラピカの話はブラフで1014号室の赤子はワブル王子ととらえているという状況。
さらにここで注目すべきは
スラッカとサラヘルは情報共有できる立場にあるということだ。
スラッカは第二王妃ドゥアズルの所属兵。
そしてカミーラ王子は第二王妃ドゥアズルの実子である。
つまり、
スラッカとサラヘルは広い意味では同じ陣営に属しており、情報共有が可能な立場にある。
もしスラッカがクラピカの鎖の能力と結果を伝えた上で
「赤子は本物のワブルではない」
という情報をサラヘルへ伝えれば、
サラヘルが赤子を狙い続ける理由はなくなる。
ここに違和感が残る。

考えられる3つの可能性
① 情報共有が行われていない
最も素直な解釈である。
スラッカは離脱したものの、まだサラヘルへ情報が届いていない。
そのためサラヘルは従来通り赤子を標的と認識している。
現時点では、この説がもっとも矛盾が少ない。
② スラッカが意図的に情報を伏せている
スラッカは以前からサイレントマジョリティーの本体候補としても有力視されている。
もし独自の思惑で動いているなら、
サラヘルへ情報を渡さず、
混乱を維持した方が利益になる可能性もある。
この場合、
サラヘルは何も知らず赤子を追い続ける。
一方でスラッカだけは真実を知った上で撤退することになる。
③ サラヘルには別任務がある
最も興味深い仮説。
サラヘルは赤子暗殺だけでなく、
クラピカの監視
他王子陣営の情報収集
など任務を広げた可能性。
そうであれば、
赤子がワブルでないと知っても念講習に残る理由は生まれる。

現時点では、
スラッカだけが離脱した理由
サラヘルが残る理由
両者がどこまで情報共有しているのか
はいずれも明確には描かれていない。
しかし、この違和感そのものが冨樫先生らしい伏線である可能性は十分にある。
一見すると小さな行動の違いだが、その裏には各陣営の情報伝達や任務の優先順位、さらには隠された目的が存在するかもしれない。
そしてワブル王子の身代わりとなっている1014号室の赤子は、依然としてサラヘルの呪殺対象となっており、危ない状況にさらされている。

まとめ
412話では、スラッカとサラヘルの行動の違いが新たな謎を生んだ。
スラッカはワブル王子が乗船していないと知り、暗殺対象を失ったことで念講習を離脱したと考えられる。
一方、サラヘルは赤子を狙い続けているように見える。
もし両者が情報を共有しているなら、この二人の行動は矛盾する。
だからこそ、
「実は情報共有は行われていないのでは」「スラッカが意図的に情報を伏せているのか」「サラヘルには別の任務があるのか」
という疑問が出てくる。
412話はワブル王子の正体だけでなく、各私設兵の思惑や情報戦の複雑さを浮き彫りにした回でもあった。

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– 各話解説
401話『月光』    
402話『手紙』    
403話『成果』
404話『思惑』
405話『芝居』
– 406話『神器』
‐ 407話『交渉』
408話『交渉②』

-409話『交渉③』
-410話『交渉④』

-411話『発表』
-412話『質問』

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